多用途透析用監視装置DCS100NXを使用して、オンラインHDF(血液透析濾過)を行っています。 HDFは、通常の透析では難しい分子の大きな毒素の除去に優れている、より人間の腎糸球体機能に近い治療モードです。 長期透析に由来する関節の痛み(透析アミロイド症)や皮膚のかゆみ、下肢むずむず症候群、貧血などの透析合併症の改善効果が期待されています。
透析室にて超音波診断装置Venue40を使用しています。 この血管専用エコー装置は、針先の位置や細い血管も クリアに映し出すことができます。 シャント血管が皮下の深いところにある場合や、血管の 内膜が厚くなって中が細い場合など、血管をとらえることが難しい際は、この装置を使用して穿刺を行います。 より安全かつ迅速に穿刺を行うことができるようになりました。
シャント治療室にレントゲン装置「Cアームイメージング装置」を設置しております。 このレントゲン装置には、高性能のCCDカメラが搭載されており、画像(シャント造影の映像)が非常に鮮明で、細部までくっきり表示されます。また、各種被爆低減機能を搭載し、被爆量の軽減に十分な配慮がされているため長時間の透視が可能です。 これにより、患者さん、担当職員の被爆が激減されております。
さらに画像の保存をすべてコンピューターで管理して おり、過去に撮影したシャント造影の写真も迅速に取り 出すことができます。ツインで装備されている大画面液晶 モニターとの組み合わせで、今回の写真と前回の写真 とを比較することが容易になりました。また液晶モニターを 利用して、治療中の患者さんにご自身のシャント画像を その場で見て頂くことができ、具体的でわかりやすい 説明が可能となりました。