バスキュラーアクセス管理

バスキュラーアクセス(透析シャント)管理

バスキュラーアクセス(透析シャント)は、維持透析を受ける患者さんにとってとても大切なものです。
当院では、バスキュラーアクセスの問題を早期に発見するため、透析中に得られる様々な情報(透析中の血流量のモニタリング・透析血液の再循環・静脈圧 等)をもとに常にバスキュラーアクセスの評価を行っています。小さな変化に気づく事で適切なタイミングでの検査・治療につなげる事が可能となっています。また、透析室には専用のエコーを備えており、バスキュラーアクセスに関して気になることがあれば、ベッドサイドでエコーを用いて直ぐに問題の有無について確認が可能です。
バスキュラーアクセス管理は患者さんにとっても我々にとっても非常に重要なことであり、常に安心して頂けるよう日々努めています。

バスキュラーアクセス(透析シャント)管理

バスキュラーアクセス検査(超音波検査・血管造影検査)

定期的な超音波検査により血管径やバスキュラーアクセスの血流量等の評価を行っています。また、血管造影を行う設備を有しており、目的にあった検査を行い治療方針の決定に役立てています。

バスキュラーアクセス検査(超音波検査・血管造影検査)

バスキュラーアクセス治療

検査により問題が見つかった場合・バスキュラーアクセスが閉塞してしまった場合には以下の治療を行っています。

①経皮的治療・経皮的血栓除去

経皮的血管形成術(PTA)とは、シャント血管に針を刺し、風船のついたカテーテルを挿入して、血管の内側から狭窄部を広げる治療です。
当院では、超音波診断装置や血管造影装置を用いた経皮的血管形成術(PTA)や閉塞が起こった場合には経皮的血栓除去術を行っています。
手術時間は30分~1時間程度です。

②外科的治療(経皮的治療のみでは問題解決が困難な場合)

自己血管による動静脈吻合の新設や人工血管を用いた新たなバスキュラーアクセスの造設も院内で対応しています。
(手術は中東遠総合医療センターでバスキュラーアクセス手術を担当していた院長が対応します)

経皮的血管形成術の流れ

経皮的血管形成術(PTA)とは、バスキュラーアクセス血管にカテーテルを入れることができる場所を確保し、バルーン(風船)のついたカテーテルを入れ、血管に生じた狭窄を内部から拡げる治療法です。

PTA施行により、血管が拡張されシャント血流が再開しています。

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